初心者DIYメモ – 塗装

*この記事は2015年の過去ブログからの転載記事です*

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『準備』『工具』に引き続き塗装についての基本的なTipsをまとめました。

初心者DIYメモ – 準備
初心者DIYメモ – 工具

塗装は仕上がりを大きく左右します。綺麗に出来ればプロ並みの仕上がりになります。

初心者でも妥協せず満足のいく仕上がりを追求しましょうL(´▽`L )♪

塗料の種類

ここではざっとしか説明出来ませんが塗料には本当に色々な種類があります。

水性は耐久性は弱いけど扱いやすく安全、油性は耐久性があって綺麗だけどやや扱いにくいです。

色だけでなく性質もそれぞれなので使われるシチュエーションに合わせて選んで下さい。

★ ステイン ★

ステインは着色用染料で水性と油性の両方のタイプがあります。木材にしみ込んで色をつけるタイプなので木目を活かす事が出来ます。

染料という事で取り扱いが難しそうだけど、初心者でも綺麗に塗れるみたいです。
初心者に最適!オイルステイン塗装

色を付けるだけの物なので表面の保護と色移り防止のため仕上げに透明ニスを塗る必要があります。

★ 油性ニス ★


一液タイプと2種類の液を混ぜる二液タイプがありますが、一般的なのは一液タイプです。
ウレタンベースの物が多く耐久性があり水にも強いです。

ペイント薄め液で割ればを使えばこんなことにもなりません。色数が豊富で色に透明感があって綺麗です。私はこれがおすすめ。
値段も比較的安いです。

★ 水性ニス ★

油性のように分子のサイズが一定で無いのでムラにもなりやすいです。日常的に使う物というよりは、飾るための物や水回りで使用しない物に使いましょう。
塗ってからしばらくしてもややベタ付きます。

★ 水性ウレタンニス ★

水性ニスと油性ニスの良い所をあわせたようなニス、とされています。
耐久性には優れておりますが、色は油性の方が良いような?

ただやはり水性なので道具の手入れもラクだし、メーカーによっては子供が口に入れてもOKな成分になっていたりします。

値段が高いのが難点です。

★ ペンキ ★

木目は残せませんが、カラフルな色をつけたい!という場合にお馴染みの塗料です。スプレータイプなら細かい部分も塗りやすいです。
最近は輸入のお洒落な色も流通しています。絵の具のように混色も可能。

基本は薄く塗り重ねてムラを無くす

女性ならピンとくるかもしれませんが、マニキュアと同じです。
一度にたっぷりボタっと塗ってしまうと乾燥しないし、ムラになります。
早く綺麗に仕上げたい場合は薄く何度も塗り重ねるのが一番!
それぞれの塗料に専用の薄め液があるので、慣れないうちは規定よりやや薄めに割って塗り重ねましょう。
色の綺麗さだけでなく傷防止のためにも最低2回は塗り重ねて下さい。

必ずしっかり乾燥してから塗り重ねる

塗装で一番重要な事ですが、塗料は必ず下の塗装ががっちり乾いてから塗り重ねましょう。
私も一度我慢出来ず、触っても大丈夫・・・くらいの乾燥具合で焦って塗り重ねたところ刷毛が滑らなくて刷毛跡がムラになってしまいました。
こうなってしまうと打つ手が無いので、乾燥を待ってヤスリがけし、塗り直し。
倍の時間と手間が掛かってしまいました。(費用もー!)
焦りは禁物です。絶対に乾いている!という状態で塗り重ねましょう。

水性塗料×油性塗料の組み合わせは避ける

両者を混ぜるのはもちろん×ですが、塗り重ねるのも基本的には推奨されていません。
水性塗料の上に油性塗料は塗れます。しかし油性塗料やニスの作る皮膜は強いので、
万が一下の水性塗料が乾いていなかった場合ずっと乾燥しなくなる可能性があります。

また油性塗料の上に水性塗料を塗ってもはじいてしまいます。
油性塗料を使う場合は最後まで油性塗料で、水性の場合は水性塗料だけで仕上げましょう。

中研ぎをする

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層同士の密着度を上げるために、塗り重ねる前にざっとヤスリがけする事を中研ぎと言います。表面に細かい傷がつくので塗料同士がしっかりくっつき、剥離やひび割れを防ぎます。
しっかり研いで無駄な厚みを削ればムラも無くなります。
面倒という人でも最初に塗る前と最後の一回を塗る前にヤスリがけすると仕上がりが違います。

晴れた日に作業する

カラッと晴れた日と曇りの日・雨の日では塗装やボンドの乾燥の速度が全然違いました。

とにかく天気が悪いと効率が下がるし、乾くまでに焦って失敗する可能性が高くなると思います。空が暗いと塗装が綺麗に出来ているかも分かり辛いです。
熱中症さえ気をつければこれからの晴れた夏の日はDIYにピッタリですよ!

※ちなみに暑すぎると表面だけ乾いて中が乾かない可能性があるので、高温になる夏場は意識して薄めに塗っています。

塗装のテストピースを作る

仕上がりは塗料によって大きく左右される上に、一回塗ってしまうと修正が難しいです。
出来れば端材でテストピースを作って塗装の具合を確認してから本体の塗装を行うのがベスト
これはテストピースを作っていないせいで各面でツヤがまちまちに・・・。

色付きのニス同士を混ぜても思った色にはならない

らしいです。ホームセンターで聞いた話ですが。
例えば黄色っぽいニスと赤っぽいニスを混ぜたら中間のオレンジっぽいニスになりそうですが
中々そうはいかないらしいです。思ったより暗い色になる場合が多いとか?
安易に色の違うニスを混ぜないようにしましょう

つや消しニスとつやありニスを混ぜない

つや消しニスには細かい粒が入っていて、その粒によるザラザラでツヤがなくなって見えるらしいです。
確かに普通のニスを塗った後は触るとツルツルだけど、つや消しニスを塗るとさらさらって感じになります。
粒子のサイズが違う物を混ぜると塗料が安定しなくなって最悪ひび割れたり、
乾燥後に剥がれたり、乾燥そのものがうまく行かなかったりするそうです。

実際私もツヤ部分とマットな部分が変なまだらになって困ったのでお勧めしません。
ごく少量だけなら成功したけど、どの程度の量だったら大丈夫というのは分かりません。
どうしても混ぜたい場合は各自自己責任でまぜましょう!

ニスの色を薄くつけたい場合はツヤありクリアーを加える

色つきニスの彩度がどう見ても高くて悩んでいたら、店員さんが教えてくれたTipsです。
薄め液で薄めすぎるとやはり塗料が安定しなくなり接着力が弱くなります。色自体を薄めたい場合はツヤありクリアーを混ぜて強度を保ちつつ色を調節しましょう。

刷毛は幅が広めの物を使う

細かい部分でなければ最低でも5号、出来れば7号の筆を使いましょう。塗装でムラが出来るのは刷毛を往復させる時と、一度塗った部分にもう一度刷毛を滑らせる時です。
大きな刷毛を使えば使う程、刷毛を動かす回数が少なくなるのでムラは出来にくくなります。

刷毛は中から外へ動かす

板の外側から内側に向かって動かすと、板の端に刷毛が引っかかりしごかれて液ダレします。
刷毛を左右に動かす時は中央部分から外側に向かって均一な力で刷毛を動かしましょう。

使いかけの刷毛はジップロックで保存!

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こちらにも載せましたが使いかけの刷毛は短期間であればジップロックで保存出来ます
出来ればジップロックごと更にビニール袋等に入れて保管しましょう。オリジナルアイデアのつもりだけど、皆やってるかな?
いちいち洗うより断然楽です♡おすすめ!

室内に入れて色を確認する

屋外で作業し続けていて作品を室内に移動させるとかなり色が違って見えます。
色も暗く見えるし、光沢具合も印象が違ったりします。外で見ていた時は気になっていたムラが気にならなかったり。
屋外と屋内では塗装の見え方も違うので、完成が近付いたらこまめに家の中で色をチェックしましょう。

スケジュールに余裕を持つ事

一般的なニスは油性であれば夏場は乾燥に2〜3時間でかかるとされています。
作っている物のサイズにもよりますが、準備も入れて一日がかりで作業しても2回位しか塗れません。
焦って失敗する事がないように、余裕を持って制作スケジュールを立てましょう。

以上が塗装に関するTipsでした〜!

塗装は失敗しても根気よくサンディングすればある程度元に戻るので、
万が一ミスがあってもめげずに頑張りましょう。

あとはとにかく焦らず、良く乾かす!

これが塗装の基本です。

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